菜の花トラスト

活動について
「菜の花トラスト」は、貴重な日本の歴史的農村風景である横浜町の菜の花を守り育てることを目的に、2002年3月に発足し、2008年にはNPO法人化しました。この運動は地域に根ざした活動を通して、広く日本の食と農業を守り育てるとともに、日本人の豊かな感性と美意識と品位をはぐくむ運動でもあると信じています。全国から会員を募り、その会費により、菜の花を守り育てることに必要な活動を行なっています。
15年目となる2016年11月には、旧施設の老朽化により搾油施設と事務所を下北半島の中心「むつ市」へ移転し活動しています。下北半島の入り口に咲く菜の花を半島全体の活性化のシンボルと考え、さらに活動を拡大できればと考えております。
*オフィシャルサイトより抜粋

注目してほしいポイント
春になると、青森県横浜町を鮮やかな黄色い絨毯のように染め上げる菜の花畑。あの美しい景色を守り、未来へつなごうと活動しているのが「菜の花トラスト」です。彼らは、単に花を観賞するだけでなく、そこから生まれる「食」と「農」を通じて、地域を元気にしようと取り組んでいます。特筆すべきは、彼らが手掛ける「菜種油」への深いこだわりです。遺伝子組み換えをしていない国産の品種を大切に育て、化学薬品を一切使わずに、昔ながらの圧搾法でじっくりと油を搾っています。手間ひまかけて作られた「御なたね油」は、黄金色に輝き、自然そのものの香ばしさが詰まった逸品です。安心で安全なものを食卓に届けたいという、作り手の温かい愛情が伝わってきます。
また、「トラスト」という名前の通り、この活動は全国の会員さんに支えられています。会費を通じて畑のオーナーになり、収穫の喜びを分かち合う仕組みもあります。人と自然が優しくつながり、美味しい油を味わいながら美しい風景も守っていく。そんな素敵な循環がここにはあります。

