里地里山問題研究所(さともん)

活動について
「獣害」から「獣がい」へ
地域に与える負の影響から「獣害」と表記されることが一般的ですが、本来、野生動物は豊かな里地里山の構成員であり地域の魅力の一つです。
私たちは「獣害」を「獣がい」という言葉に変えたいと思っています。
確実な手法で「害」を軽減するだけでなく、獣の存在はそのままに、多様な人材の参画により、新たな交流や共感を生む前向きな「獣がい対策」を推進し、地域を元気にすることを目指します。
*オフィシャルサイトより抜粋

注目してほしいポイント
里地里山問題研究所(さともん) は、日本の農山村に根づく「里地里山」の豊かな自然と暮らしを、未来へつなぐために活動するNPO法人です。近年、サル・シカ・イノシシなど野生動物による作物被害(いわゆる「獣害」)は深刻で、農村では人口減少や高齢化、後継者不足といった課題も重なり、伝統的な暮らしが守りにくくなっています。
さともんは、そんな地域をただ守るだけでなく、「獣害」という言葉を「獣がい」に変え、「動物も含めた里地里山の豊かさ」を再認識するムーブメントを起こしています。
たとえば、耕作放棄地を活かして特産の黒豆を育てる「黒豆ファミリー・黒豆オーナー制度」を通して、都市と農村、支援者と地域がゆるやかにつながる「Gift-Gift」の関係を生み出しています。
それにより、人と自然、地域の思いが交差するあたたかな交流が広がり、農村がもう一度「人が集まり、笑顔になれる場所」へと蘇ることを目指しています。
単なる環境団体ではなく、里地里山の“いま”と“これから”に寄りそい、誰もが参加できるコミュニティづくりを進める――そんな優しさに満ちた団体です。
更新日 2025/12/02

